漢方でよく使う附子は、キンポウゲ科トリカブト属の根っこです。

本来は、子根(しこん)が附子で、「親」の部分は鳥頭(ウズ)。

日本産は草ウズ、中国産は川ウズていいます。

日本のウズを修治(加工)したもんが、白河附子と炮附子って言いましてん。

昔、炮附子は、生のウズをむいて蒸したあと、トイレの糞便の中に入れて、アンモニアで総アルカロイド系を減らして作ってましたんや。(ひぇ~!)

今はもちろんそんなことしてません。ニガリなんかに漬けて加熱処理しとります。

体を温めるのに使います。

白河附子とは、ウズを石灰水につけてアク抜きして乾燥させたもんで、体を温める作用だけじゃなくて、鎮痛効果はそりゃすごかったもんですわ。副作用防止に、茯苓を一定の割合で足して使ってました。

ウズを切り刻んで、10時間くらい炊いて(弱毒化)大麦の粉末に吸収させて使ってた薬局もありましたな。

ウズの塩漬けを塩抜きして鶏肉と煮込んで食べたら、痛みがとれてシャキっとしたもんですわ。

昭和40年代に薬事法改正やら、食品と医薬品の区別が厳しなって、局方なんかで附子のアコニチン含有量が低くびしっと決められてしもうたんです。

白河附子やウズの塩漬けなんかはもう使えませんわ。

今の炮附子は、徹底的にアコニチン減らしとるから、温める作用はあるけど、痛みを取る力は弱なった。

私ら漢方やってるもんからみたら、副作用でないように弱毒化して使うてたのに、しょうむないもんです。

化学薬品の鎮痛剤の使いすぎで、腸閉塞やら、腎臓透析やらなったりするんやったら、白河附子で治るほうがええんとちゃうかと思いますけどなぁ‥‥つまらんぼやきですわ‥‥。

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