先月、同業者から聞いた話です。

8年前から大学病院で多発性胆管ガンの治療(塞栓術、抗癌剤は1~2回)をうけながら療養していた75歳の男性が、発熱をきっかけに、近所の病院に入院されたそうです。入院したら、毎日点滴されるもんやから、どんどん腹水がたまってきた。奥さんが肝硬変の主人に点滴したら腹水たまるからやめてくれ!言っても最初はやめてくれなかったそうや。

週末、絶対にやめることを看護婦さんにゆうて週明け病室に行くとまだ点滴してる。
奥さんが怒って、すぐに点滴をやめさせた。そしたら、病棟を替わって別の科に移され、医者はパンパンになった腹水を診て、アルブミン点滴も利尿剤も効かなかったんで、いつ死んでもおかしくないと、宣告されたんですわ。
その時点で、奥さんから同業者に、漢方薬でいいのがないか?と相談されたんです。

西洋医学で手のほどこしようのない腹水に、漢方薬が効くなんて、世間の人は思いませんでっしゃろ?
昔から肝硬変による腹水には、虚腫と実腫で分けて漢方薬使ってました。
虚腫やったら導水茯苓湯(奇効良方)、実腫やったら分消湯(万病回春)。

男性は、腹水だけでなく、足も太ももから下までむくみがひどかったけど、漢方薬を6日間飲んだら、足のむくみが改善して、退院しはったんや。自宅に帰ってからは、化学薬品の利尿剤が効いてないからやめて、漢方薬のみ続けはったら、さらにびっくりするくらい足のむくみがひいたそうや。肝臓に負担かかるもんはなるべく飲まんほうがいいということやね。

腹水は物理的に抜いたらガクッと体力落ちるから、特に、癌性腹水には飲むだけでなく、貼る中薬湿布があります。

消水方Ⅰ号(熱証者)と、消水方Ⅱ号(寒証者)です。粉末状の薬味を薄い粥状に煎じてお腹に塗ってタオルかガーゼで覆って2日に1回交感すると、身体に不要な水分だけ抜けていくんです。これは中国のやり方です。日本では、びわ葉をあぶって貼るとか昔からありますが、生薬のほうが断然効きますわ。

足が腫れたときに、彼岸花とトウゴマを刻んで湧泉に貼ると腫れがひきまっせ。

腹水はまだ完全にひいてないんで、3回目の漢方薬注文があって送ったけど、それが届いて
飲む前に、眠るように亡くなられました。奥さんからは、最後、あまり苦しまずに逝けたことに感謝しますと電話があったそうです。

もう大分肝硬変が進行していたから仕方がなかったんやろうね‥‥
抗癌剤も合わなかったし、インターフェロンも副作用で使えんかったらしいから‥‥

その男性は糖尿病も患ってはったから余計肝硬変が進んでいったんでしょうな。
もう12年くらい前から、肝臓疾患持ってたり、ガン既往歴あったり、糖尿あったりで、肝臓の数値が悪い人のべ100人以上に、ある漢方薬処方してますが、皆元気にしてまっせ。

中には亡くなった方もいますが、まあ、高齢での死亡で、肝硬変やガンでは1人も亡くなってませんわ。

希少価値の高い漢方薬ですが、副作用がなく、めちゃめちゃ効きますわ。

まあ、その話は次回にといたしましょう。

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