痛みに対して漢方薬は、ときには、鎮痛剤(化学薬品)より効きます。漢方合わすもんの腕にもよりますが‥‥でも、合えば根本的に痛みがのうなって飲まなくても良くなるから、試してみるほうが得やと思います。

漢方で言う脚気とは、現代医学で言うビタミンB1不足の脚気と違って、湿邪、風邪を感受したり、ぜいたくな物を食べ過ぎることによって、足に湿が溜まって熱を生じ、関節から水がでたりする病気です。足や股関節が腫れたりします。熱が甚だしいときは、当帰拈痛湯(蘭室秘蔵)なんか使いますね。
五積散は、足(膝から下)が冷えるとき。でも、葛根、べっ甲、附子を加えたら上の方に効かせますわ。下の方なら午膝、べっ甲、附子を加えます。

リウマチ反応陽性の関節リウマチなら、桂枝二越婢一湯、これは痛みだけでなくしびれなど、幅広く使えます。または桂枝越婢湯(桂枝加苓朮附湯と越婢加朮湯が半々)。腫れには防已、ヨクイニンを足す。

昔の話やけど、防已の主成分のシノメノンを抽出した新薬があって、それだけのんでも痛みや腫れに効いてたんですわ。途中から、生薬そのものから抽出するのやめて、石油から合成するようになったら効かなくなって‥‥その薬はなくなりました。やはり生薬でないとあかんのやな‥‥

リウマチに対して大防風湯が有名みたいやけど、痛みがおさまってる場合に使う処方です。また、華奢で熱が高くない人用で、熱性の人、実してる人に飲ましたらかえって害あるんと違いますか‥‥

ときには漢方薬は、モルヒネすら効かない痛みに対して奏功する場合もありますねん。
大阪府内市民病院の薬局長のお母さん、原因不明の痛みに苦しみ、モルヒネも効かない。検査しても何も異常がみつからん。困り果ててわしとこに相談にこられたことがありました。
鳥頭湯(金匱要略)触って熱いときは石膏、小便の出が悪いときは蒼朮を足します。
5日間飲んだら痛み治りました。
もしまだ痛み続いてたら、日にちが経つと共に、白朮附子湯→六物附子湯→八物附子湯に変えていきます。

鎮痛剤を慢性的に飲むには、胃に穴開いたり、何年も続くと、腸閉塞、腎臓透析になる副作用も聞きますから、いい漢方薬局みつけて試しに相談してみたらどうでっしゃろ。

勉強会に参加されている先生の漢方薬局の症例紹介します。

症例)   兵庫県在住の女性 昭和32年生
1985年(昭和60年)7月1日初診時28歳 慢性関節リウマチ
初めの数年間は鍼灸治療のみ、その後約20年以上にわたる漢方薬治療を受ける。
2011年(平成23年)5月13日を最後とする。
26年間の鍼灸・漢方薬治療を継続した結果、その間手指の関節の変形は進まなかった。その後、経済的理由により漢方薬治療を断念し、保険の効く大学病院のリウマチ専門科に通院することになった。当時の主治医は、20年以上も関節リウマチの変形が進まなかったという漢方薬の効果に驚嘆したという。
リウマチ専門医の免疫抑制剤などの化学薬品治療により、2,3年後、彼女がご主人と共に、通っていた漢方薬局に相談に来られました。彼女の手指は痛々しく変形されていました。