年末年始、寒うなりましたな。寒くなればかぜひきが流行るんとちがいますか?

最近はインフルエンザに麻黄湯が効くちゅうて、お医者さんでも出してはるところがあるみたいですが、1日3包5日分なんて出し方みたらぎょっとしますわな。

麻黄湯は熱が出て、汗かかん太陽病の病位に飲む漢方薬で、発汗して熱が下がり始めたらやめる薬です。熱がさがってきたら症状によって小柴胡湯や、柴胡桂枝湯なんかに変えます。要するに熱のある赤い風邪は太陽病、熱のない青い風邪は少陰病(ただ寝んことを欲す)で真武湯、麻黄附子細辛湯が有名やね。
赤い風邪が熱下がってきたら鼻水がでてくるのに、小青竜湯。
小青竜湯は鼻の片方だけ詰まってるときで、麻黄湯は両方詰まってます。麻杏甘石湯は両方詰まってるうえに、口が渇くんです。
布団に入って温まると咳が出るのは麦門冬湯(桔梗、杏仁足したほうが良く効きます)

小青竜湯と裏表の処方が苓甘姜味辛夏仁湯で、咳がでるとき声がわれるときに使います。

風寒によって冷えるために咳が出る人に麻黄は使うけど、気力が落ちてる人には麻黄を用いても発汗しません。そんなときに咳をする者に使うときは、麻黄を炒ってから使います。苓甘姜味辛夏仁湯には麻黄が入ってません。

寒冷による喘息に麻黄蒼朮湯という処方がありますが、こういう人は食欲が旺盛でムラ食いなんかしたら発作が起きます。息苦しいときなんか茯苓杏仁甘草湯を足しました。
ムラ食いしたら発作でるからには、胃腸と関係してるゆうのも想像できますね。

同じ勉強会の先生の店で、胃腸の関係から喘息治した実例を紹介しますわ。

65歳 男性 地方都市の嘱託職員 2017年8月25日

主訴:気管支喘息(原因は蓄膿と診断された)

現病歴:2017年2月頃から夜中の2時頃に1時間余り咳と痰が出続ける。
  ゼチーア錠10mg     1錠 
  クレストール錠2.5mg   1錠
  テオフィリン除放錠100mg 2錠
  プランルカスト錠225mg  2錠
  レルベア100エリプタ14吸入 1日1回
  ムコソレート錠15mg    3錠  
  他に抗生物質クラリスも長期で処方
  2月から8月末までおよそ7ヶ月間全く改善しなかった。

所見: 青紫舌、裂紋 右弦細数脈 左細虚(血虚)
   
漢方薬:血虚、陰虚を補うため、四物湯系のものと、陰陽相補剤 
 消化を助ける加味平胃散に同じく胆汁を補う流石茶
 腸が弛緩しているのでギムネマ また腸内にポリープができているのかアガ リクス、メシマなどのキノコ類を必要とした。
 血流を良くし、粘膜を強化するササヘルス アカシアオリゴ糖 
 13日分服用

経過:次回9月7日(約2週間後)に来院されたとき、夜中の2時から1時間にわたる痰と咳は消失し、眠れるようになった。日中の痰も大分減り、咳はほとんど無くなった。病院の化学薬品はやめた。以後、漢方薬、ササヘルス、食事改善で以前のような夜中の発作は起きてない。

考察:漢方では蓄膿は腸からきている、すなわち便秘と言われています。
 来院時、お腹は硬く、腸内環境が悪い状況でした。漢方薬、ササヘルス、アカシア(善玉菌を増やすオリゴ糖で人体実験済み)で腸内環境を根本的に改善したのと同時に、真面目な患者さんで、悪玉菌を増やす肉食をやめ、早い就寝を心がけたことが、7ヶ月も悩まされた夜中の喘息発作をわずか2週間で改善する結果となりました。
 その人や病気にもよりますが、やはり生活習慣や食事改善は病気を根本的に治す原動力となることを実感しました。
医聖ヒポクラテスの言葉「病気はすべて腸から起こる」